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患者さんと家族の意見が異なる場合
長く病院で療養や治療を続けている患者さんの中には「自宅で療養を続けたい」と考えている方もいます。
しかし、自宅に住んでいる家族の方々は「自宅での介護や看護は無理」と考えており、出来れば入院しながら治療を続けて欲しいと思っているケースがあります。
このような時、医療者としてはそれぞれ個別に話を聞く機会を設けて、話が食い違っている点が無いかを確認することが大切です。
細かく話を聞くことで部分的に一致している所が見えてくる場合があります。この時はその一致している部分を突破口にして、意見を調整していくことが可能になります。
もし一致している部分が無い場合や、話がまとまりそうにない場合は、ご家族側の調整役や代表者となるキーパーソンに意見の統一をお願いするケースもあるようです。
この時は、まずは「患者さんにとって一番良い道筋を一緒に考える」という意思を伝えることも必要だと思います。
また、患者さんとご家族の関係が良くない場合は、看護師や医師などの医療者が患者さんの考えを家族に伝える支援をすることもあります。患者さんの了解を得て代弁したり、患者さんが家族に意思を伝える場を設けたり、患者さんへ伝え方についてアドバイスしたりします。
このような場合は、看護師などが1人で担当するのではなく、チームとして働きかけることが大切です。
患者さんと家族の意見が異なるという場合は、解決が一筋縄では行かないことも多いです。妥協点が必要だったり、話がこじれる危険性もあるので、長い目で解決の手段を導き出すことも必要かもしれません。
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