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バイタルサインの基礎

バイタルサインとは、傷病者の意識や呼吸、脈拍の有無を確認するためのチェック事項です。意識、呼吸、脈拍と血圧、体温をチェックしていきます。

意識
目を開いているか、閉じているかをチェックします。大丈夫ですか?と呼びかけて、反応が無い場合は軽くゆすってみます。

呼吸
傷病者に近づいて、胸が上下に動いているかを見ます。呼吸運動の有無を確認し、呼吸音を開いて、空気の流れを感じます。

脈拍と血圧
動脈が走っている手首や首を触り、脈があるかチェックします。10秒間で8〜18拍は正常ですが、不規則でふれにくい脈拍は異常です。

体温
高熱や低体温になっていないかをチェックします。

人間の血液の特徴

人間の体の血流量は、体重1キロあたり75〜80ミリグラムです。体重50キロの人には、約4リットルの血液が流れていることになります。

血液は全身をめぐりながら、酸素や栄養素を運んだりします。そして同時に体内の老廃物を回収したり、細菌やウイルスと戦ったりしています。

血液は単なる赤い液体に見えますが、液性の成分は全体の60%であり、残りの40%は血球という細胞です。血球には赤血球、白血球、血小板の3種類があり、それぞれが重要な役割を担っています。

その中でも血球の大半を占めているのが赤血球で、血液1立方メートル中に400〜500万個もあります。赤血球にはヘモグロビンという血色素をたくさん含んでおり、ヘモグロビンは肺で酸素と結合し、全身の細胞に酸素を運んでいます。

このため、赤血球はヘモグロビンの濃度が少なくなりすぎると、貧血を起こして、全身が酸素不足の状態になってしまいます。

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